我々は普段の生活からよく「表現」という言葉を用いたり、実際に「表現」したりしていますが、今回はそもそも表現とは何か、どのような要素が秘められているのかなどなどあらゆる側面から「表現」について考え直し実践しました。筆者自身、これまでダンスや歌など実際に表現していた経験はあまり機会はないと考えていましたが、日々の些細な会話や仕草などあらゆる場所に「表現」は潜んでいて、それらは全て密接に関わり合っていることを感じました。
最初に、2人組でペアとなり、相方役の参加者を言葉の指示だけで起きあがらせるワークショップが行われました。具体的な指示の内容としては「右手の手のひらを地面に押し付けてください」「右膝を曲げてください」など。起き上がるなんていう行為は普段から何度も何度もしているのに、他人に指示するとなると急にとんでもなく難しい課題でした。そしてその難しさを感じるとともに、普段我々が行っている体の動かし方や、バランスの取り方、力の入れ方などが非常に繊細で尚且つ無意識的に行われていることを認識できました。
ワークショップ「キャラクターズ」では、5,6人でグループとなり1人の発表者がトークをするのですが手を叩く役の参加者が手を叩くごとに「フォーマル・カジュアル・アイドル」の3つのキャラクターを演じなければならないルールのもと実施されました。目線、表情、声色、言葉遣い、ジェスチャー、姿勢など...それらの全てを3つのキャラクターに落とし込み、変えていかなくてはなりません。
筆者自身、アイドルを演じるのには少し小っ恥ずかしい気持ちでしたが自分の発表の時間が始まると正直、それどころではありませんでした。先に挙げた全ての要素をどのように変え、掛け合わせ、キャラクターを演じるのか頭をフル回転させても追いつきませんでした。結果的にアイドルを演じる際には「とりあえず最初の言葉を『わたし〜(ハート)』にする」という荒技を無意識に行っていました^-^
面白おかしくなる時もありましたが何より、TPOや伝えたい印象等によって人はここまで多彩な要素を駆使しているのだと再認識できました。言葉では表せない学びを得ますし、不思議な感情になりますので、ぜひやってみてください。なお、この「キャラクターズ」は講師を務めていただいた山田洋平さんの実演をRE:PODS#02の25:00あたりよりご覧いただけます!ぜひご覧ください。
https://youtu.be/NjZm-ZpaiCQ?si=m7w-ti7wn6o4HUpc
最後のワークショップ「パレード」では約2分間、ただひたすら舞台の前に出てきては「表現」をし舞台の奥に戻り、また前に出てきて「表現」をすることを繰り返すというものでした。何もかもが制限されず自由な舞台の上で、次々と訪れる「表現」の機会に対してどのようにその場を使うのか、はたまた使わないのか、どのように活かすのか、演じるのか、模るのか...自分自身の意識と体、心それらがどこにあって、どう組み合わせ、形にするのか。「自分」という存在について考え直したような気もしますし、もはや考えていたのかも怪しい、というか、言葉にならないほど、脳にある全ての細胞が働きまくりな時間でした。
※写真はパレードの説明後、講師の山田洋平さんが実演してくださったものです。舞台奥から歩いてきて、表現をし、戻り、また歩いてくる...
今回のワークショップを通して、普段、私たちが生活している中ではあらゆるふるまいを通して「表現」をしてるんだと感じることができました。またそれらには意識的なものもある一方で無意識的なものも非常に多く、こころ、からだ、わたし、などなど...これら全てをどのように生かし、さらには無駄に働かせないか、というところまで考えを巡らせられました。また今回記事の執筆にあたり、何とか当日の出来事を言語化していますが、しきれないものもたくさんあります。そして講師の山田さんはそれら学びを無理やり言葉にカテゴライズするのではなく「感じたままのこと」をそのまま大切にしてほしいともおっしゃっていました。
自分自身のふるまいに対しても、他者のふるまいに対しても多様な視座、視野、視点を持つことのできる大変有意義で、勉強になる時間でした。ありがとうございました!なお、今回のワークショップの内容を含め、より「表現」について弊社CEOのコミンズが講師の山田洋平さんと深掘りした様子はRE:PODS#2にてご覧いただけます。ぜひこちらも併せてCHECKしてみてください
P.S. 頭を使いすぎてその日の晩は知恵熱がでました。